間口4メートルの敷地に建つ中古戸建てを購入しました。
先日、取得した戸建てですが、価格はほぼ土地の値段と言えます。
安いのには安いなりの理由があるとするならば、
築年が古くて建物の価値がゼロというのと、
もうひとつ、土地の間口4mというものがあります。
隣地とのスペースを考慮すると
90cm×4で敷地の横幅を使いきってしまう細長い土地で、
いわゆるうなぎの寝床的な感じです。
狭小間口、間口4メートルのデメリットとは
こういった間口2間(間口4m)や間口1.5間、(間口2.7m)の土地は
その価値を評価する時も補正がかかってやや低く評価されたりします。
耐震の点でも正方形の建物の方が安定するし、建築費も安くあがります。
そんなもろもろがあって、正方形の土地に比べて人気がなかったりするのですが、
これはあくまで、実需および資産価値を重んじる視点からの話です。
賃貸物件とくにシングル向けワンルームでは縦に長い間取りなんてものは珍しくないですし、
間口が狭いからといって、そこで人が生活できないわけではありません。
そして入居者の人が「この物件は間取りが正方形じゃないから、値引きしてください」
と交渉材料にすることは、まずありません。
「お部屋選びの価値基準はその人の住居遍歴が形成する」
という持論がございまして、立てば、
シングル向け→結婚や同棲→DINKS向け物件
なんて住居遍歴のひとがいたとするなら、
例えば間口4メートルの土地に建つ戸建てのウィークポイントは
立地や設備で十分カバーできるデメリットだと思います。
賃貸と実需の評価の歪みに注目すると
思わぬチャンスがあるかもしれません。