紙→WEBと活躍の場を広げたスポーツライターが、現在ライティングで心がけていること
2005年ごろを境に、世の情報流通量が爆発的に増加しても、
人間の情報処理量はあいかわらずのまま。
僕らの情報処理量には確固たる限界があるのに、
世界の情報は今も爆発的に増え続ける。
そんな、情報・ボンバイエ。
21世紀を生き抜くためライティングスキルによる文書上達を
圧倒的な情報過多であるこの状況、
ライティング能力皆無な僕の糞ブログなぞ
あっという間にネットの海の藻屑となる厳しい現実がある。
誰もが簡単に、情報発信側に回ることが出来る21世紀。
ちょっとしたライティングのコツを身につけておくと、
それは大きなアドバンテージとなる。
スポーツライター講座を「素敵なスマートライフ」で受講
そんなわけで、フジテレビがプロデュースするカルチャースクール
「素敵なスマートライフ」で 「スポーツライター講座」なるものがあり、
その一部に参加。
これで僕も俺宮清純だ。
紙媒体でキャリアをスタートしたプロライターは
いかにしてWEBに適応し、現在進行系のスマホ時代を
どのように見ているのだろうか?
「スポーツライター」と銘打ってはいるが、
書く技術はビジネスの基礎体力である以上、
「別にスポーツライター目指さないよ」という人も
学んで損のない有用なスキルだ。
講師はスポーツライターの北健一郎氏
サッカー解説書としては異例となる3万部のヒットになった
『なぜボランチはムダなパスを出すのか? 』
その著者である、北健一郎氏が今回の講師。
なぜボランチはムダなパスを出すのか? ~1本のパスからサッカーの"3手先"が見えてくる~ (サッカー小僧新書)
白夜書房
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たくさんのインプットを消化・整理して、アウトプットするのがライター
放送作家としてのキャリアも持つ北氏。
作家とライターの違いは0から1を生みだすか否かにあるという。
ライターとは、すでに存在する事実を収集し、整理して、提供する仕事。
食材を料理する調理人によく例えられる。
本を読むだけでアドバンテージになる。そんな時代。
インプットは重要だが、情報ソースを
スマホに偏らせていたら、危険(特に若い世代)。
いまやWEBコンテンツで1000文字を超えるものは
「長い」という反応が、スマホ世代の読者からあるという。
これからライターを目指す若い人は本を読んでおくだけでも
同世代の大多数に差をつけることが出来る。
今&これからのライターに求められるのは美しい文章よりも、シェアされる文章。
紙の時代であれば、せいぜい読者アンケートで測定する程度だったが、
現代はSNSでのシェア状況が簡単に可視化され、
それが評価の物差しになることも珍しくない。
大きくシェアされた記事は自分の名刺になる
実際にブログの1記事がきっかけで、Jリーグのチェアマンと対談し
サッカーライターとして活躍するようになった人がいる事例を紹介。
その他:具体的なライティングテクニックなど
・伝えたい部分を装飾しすぎるとボヤケる
・サッカーをサッカーで例えても、興味ない人には伝わらない。
・よりメジャーなものや親しみやすいものに置き換えて例える。
・WEBでページ分割が発生する場合、各ページに盛り上がるポイントを作る
・人の記事にタイトルを付けるのはトレーニングになる
・上手いと感じた文章を写してみると気がつくことがある
スポーツライター講座の感想
そもそも日本の国語教育は
「文章読解能力」ばかり重視しているフシがある。
今一度「文章作成能力」について学び
自らの文章力を向上させるキッカケを作るのは、
皆が情報発信者となる時代に、有意義ではないだろうか。