製品もさることながら、社長にも注目集まるハードウェアスタートアップ企業UPQ
レビューズのオープンプレスカンファレンスに参加しました。
ぼく（UPQの広報さんかな？）
中澤CEO「UPQ代表の中澤です」
ぼく（ファッ！？）
「生活にアクセントと遊び心を。」株式会社UPQ（アップ・キュー）は８月にスタート
８月６日、24製品を引っさげて颯爽登場した
家電ベンチャー企業UPQ（アップ・キュー）。
株式会社UPQ（アップ・キュー）
僕のようなスタートアップ界隈に不勉強な者は
「むっさいギークが立ち上げたにちがいない」
とか勝手に決めつけがちなだけに
さきの中澤CEOの登場には、
雷に打たれたかのような電流が走った次第です。
17種24製品展開という、そそり立つ垂直立ち上げをやってのけたUPQ。
華々しいデビューの舞台裏では、わずか２ヶ月の準備期間で
たったひとりの女性の奮闘が繰り広げられていたのです。
UPQの中澤優子CEOってどんな人
ある日は床寝りで気絶同然の寝落ちをして、また別の日は機中泊で深夜に中国出張に発つ
といった生活を送っている中澤優子CEO。
椅子寝りでなく床寝りを選択する時点でHP回復量を重視するタイプと思われます。
一見すると今どきのキラキラ女子のようですが
モノづくりの泥臭いところにも、ガンガン突っ込んでいく豪傑なのです。
【株式会社UPQ 代表取締役プロフィール】
中澤優子（なかざわゆうこ）
1984 年生まれ、中央大学経済学部卒。
2007 年～2012 年、カシオ計算機株式会社にて、携帯電話・スマートフォンの商品企画に従事。
2012 年3 月、カシオ計算機を退職。
2013 年4 月、秋葉原にカフェを開業。現在も、ケーキ、パンケーキ等の商品企画から製造、経営に従事。
2014 年10 月、ハッカソンに参加し、IoT 弁当箱「XBen（エックス・ベン）」を企画・開発。
2014 年12 月、経産省フロンティアメイカーズ育成事業に採択。
2015 年7 月、株式会社UPQ 代表取締役に就任。
カシオ時代にガラケー、スマホの企画に従事するも
同社の携帯事業撤退を機に独立。
カフェオーナーとして、人気店を育て上げてから
再びモノづくりのフィールドに舞い戻っています。
なぜ２ヶ月でスマホを世に送り出せるのか？
スマホづくりは、液晶の解像度を決めれば
本体サイズが自動的に決まり、
後はすでに世の中にある、モジュールを組み合わせていく、
一種のパズルのような側面があるそうです。
この意思決定をすべて自分でおこなった結果、
大企業にある承認プロセスが排除され
超爆速開発となっています。
人件費もかからないようで、
UPQのSIMフリーアンドロイドスマホは
14500円という非常に競争力のある価格になっています。
反面、全部自分に集中するため軽く死ぬるようで
写真の時刻に注目すると0:06発の深夜便で出国することが確認できます。
余談ですが、この会見の後も石川県の倉庫へ車で移動、途中で車中泊するそうです。
ひとりメーカーとは言え、物を作れば終わりでなく、
流通や販売、商品管理にアフターサポートと
具備すべきファンクションは多岐にわたります。
そのあたりは先行するハードウェアベンチャー企業の
セレボから支援をうけています。
セレボの岩佐氏はパナソニック出身ですので
カシオとパナソニックでの経験が合わさることで
世に出たハードウェアスタートアップとも言えそうです。
超多忙な今でもカフェに立っている。会いにいけるCEOか
カシオ退社後は、ゼロからカフェの立ち上げを行った中澤代表。
メディア取材も入るような人気店となっております。
多忙な今でも、カフェ店頭に立っているそうなので
エッジが効いたカシオのケータイファンだった方、来訪の価値ありです。
メロメロなネット住民からは「握手券付きなら買う」の声も
製品で使用しているブルー・バイ・グリーンカラーを
足元に拾う女子力の高さもあってか
ネット住民からは、
「ハードウェアスタートアップ界に舞い降りた天使や！」
「握手券つきなら製品買う！」
といった好意的な声が続出、
ご本人的にはカシオに息づく、「泥臭く商品を背負って売り歩く」覚悟もあるので
お渡し会の実現が待たれるところです。
リーズナブルでオシャレな製品群と、社長のルックス。
UPQは２つの話題で注目を集める
ハードウェアベンチャー企業となりそうです。
