島田紳助が到達した方程式、「お笑い」の部分を何に置き換えても腹落ちする説
感心した動画があったので、そちらの紹介です。
2007年3月、NSC大阪で開催された島田紳助による特別講義
の音声になります。
この動画、吉元の芸人養成所「NSC」の特別講座として
島田紳助が芸人志望の学生に向けて
「芸人として売れるための心得」を語ったものですが、
人生の様々なものにおいて応用がききそうな良いお話です。
ちなみに、NSCとはニュー・スター・クリエイションの略です。
まとめ記事の書き起こしを拝借しつつ、「お笑い」を「不動産投資」に
「売れる」を「成功」に置き換えてみたいと思います。
※不動産に興味が無い方は、適宜自分の関心事に
置き換えてみてください。
「一発屋」にはこれが足りん！紳助が残したメッセージ。（全文書下し） - NAVER まとめ
「自分に近い」手本
「ほんでさっきもゆうたように、分析をしたらいろんな投資があることが分かる。
いろんな不動産投資のパターンがある。
自分が、おもしろい！って思う中でも二つあるよな、
『おもしろいけどでけへんよ』と、
『これ俺といっしょや』、っていう。ね。
これ俺と一緒や、って思った不動産投資のパターン、買い方のパターンが自分に一番近いのよ。
でも、その人おるやんか。
勝てへんやんか。
だから、そんなんを、いくつか探すのよ。そのパターンを。
ひとりの投資家だけ違うて。
ほんでそれをいくつか探す。
そして、それが、自分のできることよ。
できひんことはあかんねんで。人見てあの人すごいなー思いながら、
あんなんできひんなーって思ったらあかんねん。
これ、できる、と。これ、俺とおんなじや、これが成功しているときのパターンや、
これが俺が物件を買うパターンはこれやねん、
自分に一番近い不動産投資の形、買い方のパターンを見つけるのよ」
ＸとＹの分析
それがいっつもゆうてるように、
Ｘというのはね、自分の戦力。自分に何ができるか。
どんな投資ができるか、というのを自分でまず、必死に探す。
ほんで、Ｙ。これは世の中の景気の流れ。
景気はいつも変化してる。時代によって。変わってくるねん。
これを、研究する。
だから、このＸとＹが分かったら、そこで初めて悩むんよ。
俺は何しよ。どうしたらええんやろ。どうしたら買えるんやろ。って。
初めて考えなあかんねん。
でも、今までたくさん仲間がいたりしたけど、
このＸも分からんと、Ｙも分からんと、悩んでる人ばっかりやわ。ほんまに。
先輩も後輩も。「紳助さん、不動産投資やりたいんですよ。どうしたらいいですかね」って。
バカか思うで、俺。先輩でも。
「どうしたらええんや、紳助」って。
無理ですよ、って。説明してもしゃあない。無理ですよ、って。
そんなん、オレだって答え出ません。
僕はあなたじゃないから、僕があなたに代わって、１年間一生懸命やったら、
答えでぇへんかもしれんけど、公式は作れると。
でも僕はあなたじゃないから、少なくともＸが分からへん。あなたに何ができるか。
（中略）
今、俺が半年間時間くれてＹを出せ、って言われたら、
半年ぐらいかかるかもしれんけどＹは出せると思うねん。
不動産投資っていうもんはどういう変化してきたか。
これから、５年後、10年後。どういう風に代わっていくんだ、っていうのは
俺が今から勉強したらＹは出るとおもうねん。
でも、Ｘは本人しかわからんことやから。
だからこの公式をね、自分たちで作らなあかんねん。
（中略）
でね、たまたま投資が成功することがある。たまたま。でも、絶対つぶれるねん。
何でかいうたら、公式がない答えやねん。
学校の勉強と一緒やんか。たまたま書いた数字が合うことあるやん。
それで成功したのとおんなじで、そこには自分は何の根拠もないわけ。
何の根拠もないのに成功したやつなんか、次、世の中は、さっきゆうたように、
Ｙ（時代の流れ）は動くねんから、動いたＹについていけへんやんか。
たまたま合った答えやから」
島田紳助のXとYの方程式の話、その感想
故に、ずっと前からやっていた芸人が
たまたま時代の流れが変わった結果売れると
自分の中で「なぜ売れたのか」が無いため、
2,3年で世の中の流れ（Y）が変わった時に対応ができない
一発屋芸人になってしまうと、島田紳助は指摘してます。
環境への適応が大切だと言う話は、かのダーウィンも
「生き残るのは最も強い種ではなく、最も生態系に適応できる種」
的な発言を残しているので真意をついているのではないでしょうか。
お笑い芸人の「売れる」「生き残る」ための
真剣さ、熱量は相当なもので
彼らの生存戦略から
我々一般人も学ぶべき点が多分にあるんじゃないでしょうか。
そんなことも、今度発売される本にちょこっと書いてたりします。
