生産性でおなじみ、ちきりん女史が考える本の未来とは
先日、ちきりん女史のイベントに参加しました。
ちきりん女史といえば、こちらの著書をお出しになられており
生産性でおなじみの方です。
そんじゃーねの人です。
自分の時間を取り戻そう―――ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方
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ちきりん女史は御著書のなかで、「高生産性シフトが起きるよ」
というメッセージを発しておられてまして
僕のようなNO生産性のクズニートは淘汰されるのではと
気が気ではありません。
淘汰されたくないので(自称)社会派ブロガーとして
イベントに応募した次第です。
イベント報告 高生産性社会における本の価値
イベントではちきりん女史と
ダイヤモンド社編集、横田氏がクロストークを繰り広げてました。
頭の回転がキレッキレでした。
脳がものすごくエネルギーを消費してると思いました。
以下は個人的なメモの垂れ流しです。間違ってたらごめんなさい。
TVとYouTubeの比較
TVのほうがコンテンツのクオリティが
圧倒的に高いはずなのに
若者はTVを見ないでYoutubeを見ている。
その理由は生産性が低いから。
You Tubeなら、面白い動画のリンクが貼ってあって
動画の面白い時間帯までわかる。
それに対して、テレビはわざわざ録画して、
面白いところがどこかを視聴しないとわからない。
生産性の差が、クオリティの差を埋める。
面白いけど生産性の低い本があるので
面白くないけど生産性の高い本も売れるのでは。
投入した資源に対する得たい成果=生産性
■読み手にとっての生産性
読み手が求める成果
・体系化され信頼できる、わかりやすくて正確な知識やデータ
・新しい思想、思考、視点
・興味、関心、好奇心
・わくわくドキドキ、感動 エンタメ
・内省、人間理解
・考える切っ掛け、思考のヒント
・動機づけ、具体的なノウハウ
■本を買う動機
「友人が勧めたから」
ジャケ買い ビジュアル的な本
※『ブロックチェーンレボリューション』(ダイヤモンド社)は
持ってると賢く見える装丁にしてある。
著者に会うため。
著者のイベントに興味があるから。
他人に作用をあたえるため。
■最も生産性の高い本の形とは
ジョブズの自伝は上下2冊で 各2000円する。
読むのに時間もかかる。
はたして生産性は高いのか?
ネットにはジョブズの記事、動画が溢れているのに何故。
>ブランド、信者グッズ
>話題性、トレンドについていってる俺イケてる
インスタに載せたい。
その目的を手に入れるために
もっとも生産性の高い本の形は?
ビジュアルブックだったら?
ニーズが多様化するとベストにはならない。
高生産性シフトの過程で
本の形は変わるのでは。
たとえば、キンドルのメモデータが
オーサライズできたら、有用では。
■源氏物語読むなら、漫画、現代訳、原典のどれ
マンガ版が壁が低い。
頭を使うことは希少資源を投じること。
ゲームも記憶に定着しやすい。
平安時代のビジュアルが脳内に入っている人は
現代語訳を読むのが生産性が高い。
本の価格に対して楽しめる時間の長さ
非常にコスパ高い。
■作りての求める成果
著者を世に出す
賛同する知識・意見の拡散
編集者個人の自己表現
出版・編集部のブランディング
社会問題の解決
売上(利益)
■著者を世に出すのにもっとも生産性高い方法とは
本、TV、ネット
能動的なものと受動的なものがある。
TVに取り上げられると売れる。
どっちが先かで言うと本。
現在のこんまりは、本を先に出していたから。
TVだと、コンセプトや世界観は伝えにくい。
しかし、ビジュアルやノウハウを伝えるのは得意。
TVでブラジャー収納見ても、こんまりが持つ哲学はわからない。
その点、著者が起点となる本は生産性が高い。
TVだと1部品として扱われる。
■作るプロセスの生産性
著者の頭の中をどう文章に落とすか。
専門家にとって「わかりやすく説明する能力」は必須ではない。
ツイッターフォロワーが誤字を指摘することが多い。
ソーシャル校正できるといいのでは。
たとえば定価の8割で初稿を渡して。
フォロワーに読んでもらいつつ校正してもらう。
■その修正に生産性はあるか
紙「で」鉛筆「に」書く。とやってしまった。
でも意味通るでしょ。
これを直すことは生産性高いの?
ビジネスには不良品率という考え方がある。
たとえばニトリ。海外工場では検品をしない。
生産性悪いから。
■どうすると電子書籍ファースト時代がくる?
こないんじゃない。
レコメンド機能がまだまだダメ。
わたしのおすすめ、ちきりん本ばかり。
電子ファーストには、
著者、メディアにパワーが必要。
ほりえもんとかイケダハヤトとか。
義務教育の教科書が電子化される
図書館が電子書籍を配信するようになるとか。
■書き手の求める成果
メッセージの伝達
知識や情報の伝達
自信の知識の体系化、言語化
自己表現
知名度向上
収入
ちきりん女史が本を出す意義。
メッセージの伝達と体系化にある。
ブログに書いても体系化はできない。
だからといって、本を書くことが
生産性が高いかといわれると微妙。
世に出るまでにタイムラグあるし。
伝わってればいいじゃん。
本を書くのは体系化してから
メッセージを伝える手段として。
ポロポロとメッセージを伝えるならブログでいい。
■その他
1冊おいくら。という価格設定は消滅する。
それでも書くことで食ってくには
パーソナリティやファンクラブ。
あらゆるものがコストゼロに近づいていく。
限界費用ゼロ社会 〈モノのインターネット〉と共有型経済の台頭
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そのなかで人が生み出したものは残る。
AIが記事を書く時代にライターが生き残るには
インタビュアーの立場になること
AIが不気味の谷は当分超えない。
質問を考え、アウトプットをイメージして
相手の表情を読みとって質問を変える
ことは、AIにはまだ無理。
執筆の生産性を上げるには?
飲みに行く。
緊張した脳みそをほぐす。
海外に行く、川のそば、海のそばで執筆。
初稿はラオス、グアムで。環境を変える。
海外だとソシャゲを断つ。
■小説の生産性とは
ピケティの本、生産性低い。
沈まぬ太陽、長いけど全く飽きない。
面白い気持ちがずっと持続する。8時間。
ごはんを食べるのも忘れる。
これはテレビではできないこと。
他のエンタメにはない本の良さ。
自分が必要な本と巡り合うことが生産性が低い。現状。
コストがかかる。
仕組みがないから。
正しい本と巡り合う方法論がない。
生産性は世の中を見る時にも使える。
短い時間、少ないお金で手に入れば生産性が高い。
生産性が高い家族とは何か。
結婚制度に求める成果とは。
それを手に入れるもっとも生産性の高い手段とは。
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